長福寺の方丈記

彼岸会は日本独特の仏教行事

彼岸会は、迷いと悩みのこちら側の岸から(此岸しがん)、

煩悩の河を渡り向こう岸(彼岸)に到ろうと仏道精進をする週間です。

彼岸という言葉は、インドの古い言葉で「パーラーミター」に由来します。

彼岸に到るための徳目、六波羅蜜(ろくはらみつ)の六つの徳目を修することが

到彼岸(パーラーミター)、悟りの世界へ渡る方法です。

六波羅蜜とは

・布施 ふせ   ‥‥‥ 心や物を人に与え分け合うこと

・持戒 じかい  ‥‥‥ 規律や約束を守り、慎むこと

・忍辱 にんにく ‥‥‥ 怒りや苦しみに耐えること

・精進 しょうじん ‥‥‥ 努力すること

・禅定 ぜんじょう ‥‥‥ 心を静め集中すること

・智慧 ちえ    ‥‥‥ 仏教の教えを学び、正しい判断をすること

 

この彼岸会は、日本独特の仏教行事で平安時代に始まり、江戸時代に庶民に広がりました。

日本は古来より、大自然、特に太陽の恩恵を受け、農作物を作り生活をしてきました。

ですから、太陽をとても大切にし豊作や農作業の安全を太陽に拝んできました。

また、春分・秋分の日は、太陽が真東から昇り真西に沈む日です。

真西は、極楽浄土で仏様がいらっしゃる世界、彼岸で、ご先祖様もいらっしゃいます。

太陽を拝めば、真っ直ぐ仏様の世界を拝むことができる、

仏様との距離が最も近くなると考えたのです。

このように、日本人が古くから持っている太陽に対する信仰心と

祖先をまつる信仰心が一緒になって日本独特の仏教行事になっていったのです。

仏教は、インドで生まれ、中国を経て日本に伝わりましたが、日本で馴染んでいく間に、

日本の生活スタイルや信仰心と結びついて独自のものになっていったのですね。


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