長福寺の方丈記

2015年1月アーカイブ

ひとり死

今日で1月も終わり。

年が明けてからのこの一か月は、とても過ぎるのを早く感じました。

昨日、NHKの番組で「ひとり死」を取り上げた番組が放送されていました。

内容は、『昨今、一人住まいの高齢者が急増し、「孤独死」の恐怖が叫ばれる一方で

ひとりでも、誰かに頼ること なく、自らの生は自らの責任で閉じたい」と前向きに準備を始めている高齢者がいる。「孤独死」ではなく自ら望んだかたちで最期の時を迎えようという「ひとり死」について』のものでした。

お寺にも、「ひとり死」のひとつの準備として、葬儀やお墓のことについてご相談される方がいらっしゃいます。

私達もその方々のご事情に合わせてお話しさせていただいております。

そのような方々がいらっしゃる一方で、「このお檀家さんは、お墓の継承はどうされるのだろうか」と思うご家庭もあります。

そのご家族には、家族や親戚の集まりであるご法事などの際に皆さんでお話しされてはいかでしょうかとお声掛けをしております。

いざということがおきる前にご準備されるのとても大切なことです。

また、自分のことを自分で決められるうちに準備を始めるのは、ご自分の責任でもあると思うのです。

『独り生まれ 独り死ぬ 独り来て 独り去るとお釈迦様はおっしゃいました。

私達は、生まれた時からひとりだったのですから、この世から去る時のことも

ひとりでしっかり腰を据えて考えてまいりたいものです。

坐禅会 「無」の感覚

今日は、午後から今年初めての坐禅会が開かれました。

毎回ご参加される皆様に、初参加の方も加わり人数が多くなりましたので坐禅の部屋を二つに分けて行いました。

今年も多くの方のご参加、そして、ぜひ、一回だけではなく、続けて参加していただけたらと思います。

 

前にも述べましたが、長福寺坐禅会での坐禅は、私達僧侶や修行僧が行う坐禅とは少し意味合いが違ってよいと思っています。

大切なのは、坐禅をする、その一時を大事にする心にあると考えます。

 

最近、思い出したことがあります。

私の弟子である長男が中学生だった頃、夏休みの間、毎日朝晩真剣に坐禅に取り組みました。

夏休みも終わりに近づいた頃、親子で鶴見の大本山総持寺に伺うことがあり、

その時に坐禅堂で坐禅を組ましていただき次のような体験をしたそうです。

当時の彼の作文によると

ほんの一瞬であるが無意識になれた瞬間があった。

まるでエアポケットにでも吸い込まれたようなあの感覚は何かのイメージではなく

自分が初めて経験した「無」という感覚のほんの入り口だったのではないかと思う。

中学生の彼が夏休みの間、一生懸命坐禅に取り組んだ結果、このような境地にいたることができた、その時の様子をよく表しているとその当時も思いました。

 

坐禅に取り組むその姿勢、その一時をたいせつに今年も坐禅に取り組んで参りましょう。

明日は坐禅会

明日は今年初めての坐禅会が行われます。

大寒の最中の坐禅会ですが、この時期らしい空気に身が引き締まって

充実の坐禅会になるのではないでしょうか。

さて、坐禅は「調身、調息、調心」といわれています。

坐禅に取り組んでいる一時を大切にして、「身心の健やかな道」を目指すことを

今年の目標の一つにしてみてはいかがでしょう。

皆さまのご参加をお待ちしております。

大寒 

今日1月20日からの15日間は、二十四節気の「大寒」で一年で一番寒い季節となります。

2月3日の「節分」で邪気を払い、4日に「立春」を迎えます。

 

本日は、世話人の皆様と長福寺のこの一年の計画や総代会の予定などについて

お話をいたしました。

お話のあいまには、このお正月の長福寺の様子から、災害に対する準備のこと、

宗教に関係する世界情勢のことにいたるまで、皆さんのご意見を伺えて、とても有意義なひと時をもつことができました。

小正月(女正月) 

今日15日は、小正月。

二番正月や女正月とも言われています。

この日の朝には、小豆粥を食べる習慣があります。

また、小正月は、お正月の間も忙しく働いた女の人を労う日でもあります。

 

お寺では、大きな行事の時ばかりでなく、普段のお寺の生活でも寺族(じぞく)である女性の働きは、とても大変です。

「寺族」とは住職の奥さんのことで「寺庭夫人」、お檀家様からは「大黒様」などと呼ばれている

お寺の女性のことをいいます。

かつては、僧侶は妻帯をしていませんでしたが、現代では寺族の仕事は同じ御本堂様にお仕えする立場としてとても重要な役を担っております。

大きく分類すれば、先ずは住職を補佐し、寺門の興隆をはかり、住職の後継者の育成、

お檀家様とお寺の架け橋になることがあげられます。

寺族がいなければ現代のお寺は成り立たないといってもよいほどです。

お檀家様がお寺にいらしたとき、まずお話しするのは、寺族の場合が多いと思います。

皆さんとお話しする場合でも、立場が違えば見解も違うこともありますので、

どうしたら良いものだろうか、どうお話したら御理解いただけるかと考えることも多々あるようです。

 

今日でお正月も終わりです。

今年も、寺族をはじめ、師匠である東堂や弟子とともに一丸となってこの長福寺をお守りすべく日々精進しようと思いを新たにしております。

成人の日

今日1月12日は、成人の日です。

新しく大人の仲間入りをされた皆さん、おめでとうございます。

横浜は快晴の穏やかの日となりました。

成人の報告に御本堂様、御先祖様にご挨拶にいらっしゃる方もおみえになりました。

 

今年、弟子の一人が成人を迎えました。

前回ブログ「本山年賀拝登」でも述べましたが、

「相承そうじょう

 =仏様の教えを師から弟子へと絶えることなく正しく受け継ぎ、次の世代へとそれをきちんと伝えていくこと」

の精神で私も今年一年を精進しようと弟子の成人に当たり気持ちを新たにしました。

 

今年の新成人は126万人。

成人を迎えられた皆さんには、是非ともここまで、お育て下さった御家族様や

お見守り下さった御先祖様に感謝する心を忘れずに、

決意も新たに輝かしい未来に向かって歩みを進めてほしいと思います。

本山年賀拝登

昨日、大本山総持寺へ年賀拝登(新年のご挨拶)へ行って参りました。

本年は、總持二祖峨山(がさん)禅師の650回忌の年であり、

6月より様々な法要が厳修されます。

その準備として、現在大本堂(太祖堂)外壁の修繕工事が行われ、立入禁止となっており、

相見の間(しょうけんのま)でのお詣り引続き、江川辰三禅師よりお言葉をいただきました。

 

峨山禅師650回忌の御題目は「相承そうじょう」です。

「相承」は、仏様の教えを師から弟子へと絶えることなく正しく受け継ぎ、

次の世代へとそれをきちんと伝えていくことをいいます。

このことは、峨山禅師が總持寺開祖の瑩山禅師の弟子として、

多くの優秀な弟子を育成され宗門の全国展開の基礎を築かれたことと同じです。

御本山の大遠忌(650回忌)が無事円成するように宗門の一人としてこの教えを守り

峨山禅師に報恩感謝のまことを捧げていきます。

 

今年も厳しい寒さの中、真摯に修行に取り組む雲水の姿に安居させていただいた頃の自分を思い出し、いっそう身の引き締まる思いで本山を後に致しました。

鏡開き

昨日1月11日は鏡開きでした。

鏡開きとは、お正月に神仏にお供えした鏡餅をお汁粉やお雑煮にしていただく行事です。

長福寺では、本堂様にお供えした鏡餅で母が美味しいお汁粉を作ってくれました。

そのお汁粉を神仏に感謝し一年の無病息災を願って美味しくいただきました。

甘いものは、人を幸せな気分にしてくれます。

冬晴れの乾燥した日が続きますが、体調管理に気を配りながら仏道精進に励む毎日です。

七草

今日は七草です。

皆さんは、もう七草粥をいただきましたか。

春の七草は、せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろで、

この7種の野菜を刻んで入れた七草粥は、

邪気を払い万病から身を守るといわれています。

また、おせち料理で疲れた胃を休め、野菜不足を補う意味もあります。

 

今年のお正月は、元旦から雪が舞うなど寒さが厳しいように思います。

早朝の御本堂や開山堂は氷点下を温度計がさしています。

しかし、この寒さが身を引き締め、清々しさを感じさせてくれます。

まだ、お正月行事が残っておりますので、身も心も整えて日々精進したいと思います。

平成27年元旦

平成27年が明けました。

本日は、早朝より、元朝祈祷(がんちょうきとう)を行いました。この法要は、三が日行います。

お雑煮の祝膳を本堂様、御開山にお供えし、大般若転読(だいはんにゃてんどく)をいたしました。

大般若転読は、大般若経を(今から1300年以上前に中国の僧侶、三蔵玄奘(さんぞうげんじょう)が16年もの間、苦行をしてインドから持ち帰り、その後4年を費やして漢訳した経典で600巻からなるもの)、速く流し読むことで、五穀豊穣、厄除け、家内安全などを祈願します。

 
その後、家族とともにお雑煮をお相伴し、午前・午後とも年始のご挨拶にいらっしゃったお檀家様にお会いいたしました。
 
昨夜の除夜の鐘からたくさんのお檀家様にお会いできましたこと、大変嬉しく思います。
 
今朝は、雲が厚く午前7時前にやっと雲の合間から顔をだした初日の出
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本日、本堂様にお供えしたお雑煮の祝膳
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「一年の計は元旦にあり」ということわざがあります。
皆さまも初詣に出かけ、今年こそはこんな一年にしようと仏様にお誓いしたことと思います。
元旦の今日は、新たな目標を向ってスタートする大切な一日です。
この新鮮な気持ちを忘れないように、ともに歩んで参りましょう。

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