長福寺の方丈記

2015年2月アーカイブ

坐禅 非思量とは

ここ2,3日の暖かさで白梅や河津桜の蕾がようやくほころびました。

この季節、境内をぐるりと見渡すと、木々の芽吹きや花々の開花に

自分の体全体で「命」を感じることができます。

頭で考えずに体で感じるこの感覚は、禅の言葉で「非思量ひしりょう」といい、

坐禅の要とされています。

先日の坐禅会で、「『何も考えない』とはどういうこですか?」という質問をうけました。

この質問の答えがこの非思量にあるのです。

何も考えないと決めるのではなく、頭を開け放し入ってくることを受け流す、

体で感ずるこの感覚で坐禅をすることが大切なのです。

この春は敏感に柔軟に命を実感しながら仏道精進に励みたいと思います。

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雨水のころ

今日からの15日間は、二十四節気の雨水です。

雪が雨に変わり、そろそろ氷も溶けて水になる頃になりました。

本日は境内の陽ざしが暖かく感じる良い天気の一日でした。

毎年、年が明けてひと月が過ぎたこの頃は、境内のあちらこちらを見て回り、

冬の厳しい季節を越そうとしている建物のメンテナンスや樹木の剪定の依頼などをしています。

今週は、大イチョウやヒマラヤスギを植木屋さんに剪定をお願いしたり、

梵鐘の点検や撞木の修理を業者さんに依頼しました。

お墓参りにいらっしゃる方々の安全を考えていろいろなところに目を配りたいと考えております。

 

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涅槃会

今日2月15日は、お釈迦様のご命日、涅槃会(ねはんえ)です。

本日は、午前中に涅槃会のご法要を東堂、弟子とともに行いました。

今日はお檀家様のご法要が午前から午後にかけてありましたので、

法要にご参列いただいた皆様には、御本堂の室中(しっちゅう)にかけられた「仏涅槃図」をご覧になっていただきました。

「仏涅槃図」- 長福寺本堂室中掛け軸

 

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お釈迦様は2本の沙羅双樹の間に横たわり、

頭を北向き、顔を西向きに、右手を枕にしています。

入滅の際には沙羅双樹の白い花びらが散りました。

横たわるお釈迦さまの周りには、菩薩、仏弟子、

人々や動物が集まり嘆き悲しんでいる様子が描かれています。

今日は、午後から「節分会祈祷」を行い豆まきをしました。

明日は「立春」、暦の上では春になります。

暖かい日が待ち遠しいです。

 

さて、このところのテロ行為による、邦人殺害のニュースや、世界各国での事件に大変胸を痛めております。

いかなる場合や状況においても暴力によって大切な人命が失われることは許し難い行為だと憤りを感じます。

 

一連の出来事は、大変難しい問題を含んでいると思います。

どのような解決の方法があるのか、私達人類が考えていかなければならない共通の課題であると思います。

 

曹洞宗では、2004年からのテーマに「同事」を掲げています。

「同事」とは相手と同じ立場になって思いやり行動すること、対立や区別のない世界を目指すものです。

相違はあるが対立しない、理解と協調の世界を願うのが「同事」なのです。

この世界を目指すべく自らも何ができるか考え実践しなければと今一度思いを新たにしております。

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