長福寺の方丈記

2015年8月アーカイブ

行く夏に思う

8月も今日で終わり。

夜の境内に響いてた蝉の声もいつの間にか虫の声に変わりました。

この夏は、例年同様、猛暑の中、大施食会法要(当山や他寺)、盆会供養、お棚経、そして地蔵尊縁日と、健やかに仏道精進できたことを感謝しております。

8月は、原爆の日や、終戦記念日という忘れてはならない日があります。

今年は7月に安保関連法案が衆議院でが可決し、今まで以上に、自分たちの世代にとって当たり前のように広がっている平和な毎日について、より現実的に考えなければならないと思うようになりました。

誰もが争いがない平和な世の中を望んでいることは事実です。

理想論や空論でない、誰もが理解できる法案の成立が望まれるとともに、他人事ではなく、日本の外交や安全保障について、自分達が進むべき道を真剣に考える時がきているのだと考えた夏になりました。

お棚経 送り火

13日からの3日間、各ご家庭へ伺い、お棚経をさせていただきました。

どのご家庭も精霊棚の設えもよくされ、親戚の方々も、お集りいただいて無事にご供養がすみました。

ご先祖様も新しい御霊の父母様も、さぞお喜びのことと思います。

また、今夜は、そのお帰りになられていた御霊が仏様の世界にお帰りになられる「送り火」となります。

ぜひ、心のこもったご馳走でお腹をいっぱいにして送り出してあげましょう。

終戦から70年

終戦から70年を迎える15日、およそ310万人の戦没者を追悼し、

平和について考える集会や催しが全国で開かれました。

国民の80パーセントが戦後生まれとなり、戦争体験の継承が課題となっています。

戦争を体験された方々には、辛い、しかし悲惨な体験を語って欲しいと思いますし、

戦争を知らない世代の私達は、経験者の方々のお話に耳を傾け真実を知ろうとすることが大切だと思います。

戦争の話を「昔の話」にしてはならなのです。

その姿勢が、平和な世界を築きあげることに繋がっていくのでしょう。

私達は、自ら歴史を正しく見つめ直し、これからの日本の進む道をしっかりと見据えていくべきだと思います。

今日からお盆 お棚経

今日8月13日から16日までは、お盆です。

お盆、すなわち「盂蘭盆うらぼん」の語源は昔のインドの言葉「ウランバナ」で、

その音を漢字にあてはめたものです。

また、「お盆」は、器という意味があり、この時期にお迎えする御先祖様にお供えする器であり、

それが「盂蘭盆」の盆と一緒になったという説もあります。

 

本日、長福寺では、早朝より、お盆のご供養が営まれ、その後、お檀家さまのお宅にお伺いしてご供養するお棚経(おたなぎょう)が、お盆の間、行われます。

今日は、長福寺の地元のお檀家様を中心に50軒ほど伺いました。

どのご家庭も精霊棚のご準備もよくされ、気持ちよく順調にご供養がすみました。

きっとお迎えしたご先祖様もお喜びのことと思います。

たくさんのお檀家様に伺うので時間があまりないことを考えて、いろいろなお心遣いをしてくださった皆様に感謝いたします。

精霊棚のお供え

明日からはお盆になります。

それぞれのご家庭では、精霊棚の準備は、お掃除などもされて、もう済まされたことと思います。

精霊棚は、仏壇の正面前に、机などを置いて棚を作り「霊座」にします。

御位牌を中心に安置し、手前に三具足(右にローソク、左に花立て、中央に香炉)を配置します。

精霊棚のお供え物について、当山の7月28日の大施食会法要の際に施食棚のお供物をご参考に準備して下さい。

 

まずは、ご先祖様をお迎えいたします。

キュウリの馬とナスの牛

               (ご先祖さまをお迎えするときは足の速い馬に乗って、

                     お帰りになるときは、のんびりと足の遅い牛に乗って)

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仏様にお供えしたお膳
(ご飯、汁物、香の物、煮物、精進揚げ)
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「浄水」器に水を入れミソハギの花を添える
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「水の子」なすを細かく刻み洗米に混ぜて水に湿らせる

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新鮮な野菜や果物、お菓子、霊膳やソーメンなどをお供えいたしましょう。

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お盆の準備について

今週の13日から16日までは、お盆です。

御本堂では、お盆のご供養が営まれ、また、お檀家さまのお宅にお伺いしてご供養するお棚経(おたなぎょう)も行われます。

お盆には、各ご家庭では、ご仏壇や精霊棚にご先祖様をお迎えし(迎え火)、

ご馳走を用意し、ご家族やご親戚と一緒にみんなで過ごし、

お盆明けにあの世に送り出しましょう。(送り火)

特に、肉親が亡くなって四十九日の忌明け後、

はじめてのお盆【新盆(にいぼん)】を迎えられたご家庭では

故人が成仏してはじめてみなさまのもとにお帰りになられるので

より丁寧にご供養してさし上げたいものです。

 

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長崎原爆の日から70年

今日8月9日は、70年前、広島に続き長崎に原子爆弾が投下された日です。

長崎市では平和祈念式典が開かれました。

11時2分の原爆が投下された時刻には、私も黙祷し、犠牲になれた方々のご冥福を祈りました。

報道によれば、広島・長崎に原爆が投下された日がわからない人達が、50パーセントを超えているという調査結果が出ているようです。

毎年、8月になると、テレビ放送でも、原爆や、戦争のことなどに関する番組が増え、「被爆国日本」のあり方を考える機会がふえます。

戦争体験の風化が進み、この大事な体験の継承が重要な課題となっている中、是非とも、夏のこの時期だけでなく、日常に「平和のこと」について考えることができたらと思います。

核兵器が全世界からなくなること、戦争によって苦しむ人々がいなくなることを切に願い、

一人ひとりが考え、行動していけたらと思います。

広島原爆の日から70年

今日8月6日は、広島に原爆が投下されてから70年目を迎える日となりました。

被爆者の方々の平均年齢が80歳を超え、この1年で1万人を超える方々が

お亡くなりになり、被爆体験を次の世代にどのように伝えていくかが課題となっております。

また、昨今では、教育の現場である学校で、被爆者の方々が悲惨な経験を語り継ごうとしても、「悲惨過ぎる経験が子供達にショックを与える」「教育カリキュラムに平和教育をいれる時間的な余裕がない」などの理由で申し出を断られるというケースがあるようです。

 

私は、学生時代、広島の原爆資料館を訪ね、原爆の恐ろしさ、悲惨さを目の当たりにし、被爆者の方々の被爆体験を直接、聞いたことがあります。

被爆者の方々が自らの悲惨な体験を話された姿を見て、原爆投下による具体的な被害状況・実態が直接伝わり、平和の尊さをより深く感じることができたことを今でもしっかり覚えております。

そしてその場には、私達学生と被爆者の方々の話が通じ合うようにして下さった教師の方々の存在があったことを、あらためて思い出しました。

 

次世代を担う若い世代に原爆の恐ろしさや、平和の尊さを教えるのは大切なことです。さらに自ら体験された高齢者の体験を聞くことは大事です。

戦争体験を風化させない、平和教育をすることにも、70年の時を経て、工夫や努力をしていかなければならないのですね。

そのことが、世界で唯一の戦争被爆国日本の一人として、未来を考え、再度過ちを犯すことのないように繋がって行くのだと思います。

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