平成25年も明けて早1か月が過ぎました。
本年は巳年。「巳」という字は、蛇の形から生まれたものです。
日本では、蛇を怖がったり、気味悪がったりする人が多いようですが、
蛇は、古来より神聖化された生き物であり、仏教との関わりも深いといわれています。
仏教の経典スッタニーパでは、
「超越した修行者は、現世も来世も捨て、煩悩をすべて断ち切り、悟りの境地に至るものである。その姿は、まるで蛇が古い皮を脱皮するようなものである」とされています。
また、七福神の紅一点弁才天と蛇との結びつきも深いものががあります。
弁才天は、インドの神さまでしたが、のちに仏教に取り入れられ、財福、福徳、芸能、学問の
ご利益を司るとされています。
「金光明経」という経典で弁才天は信者の守護神とされています。
弁才天はもともと水の神で、その使いが蛇とされ、
そこから弁才天の縁日が「巳の日」となっていったとされています。
中世の頃、天台宗の比叡山で「弁才天」と「宇賀神」という神とを結びつける経典が作られ
両者が同じであるとされておりました。
その宇賀神のサンスクリット語『ウガヤ』が、
蛇を意味するサンスクリット語『ウラガ』に似ていることから
弁才天と蛇との関係が生まれたとする説もあります。
江戸時代になると、縁日の巳の日に弁才天にお参りすると財産を得られるとされ、
今度は[蓄財の神」とされ『弁才』から『弁財』にかわり、信仰を集めるようになりました。
長福寺にも「弁才(財)天」が祀られております。
http://www.choufukuji.or.jp/about/keidai.html#benten
普段は非公開ですが、お参りの際にお尋ねください。