長福寺三十世晋山結制

平成28年11月2日・3日、両日に渡り挙行されました当山三十世慧海浩之(えかいこうし)和尚の晋山式礼が無事円成致しました。

両日に渡り、大本山總持寺副貫主大雄山最乗寺山主石附周行真如臺老師を筆頭に諸寺院の方丈様方約70名ほど御臨席賜り盛大かつ厳粛な儀式となりました。

この儀式に御荷担いただきました方丈様方、携わった来賓の皆様方、世話人の皆様、

檀家の皆様方、関係業者の皆様方、心より御礼申し上げます。

合掌
 

 

11月2日、3日に厳修されました長福寺三十世晋山結制の様子をまとめました。

一日目は、首座入寺式・土地堂念誦・本則配役行茶が行われました。

 

五鏧三拝 ごけいさんぱい

法要を行うにあたり重要なお役の方丈様をお迎えする儀式です。

西堂老師 大本山總持寺副貫首・大雄山最乗寺山主 石附周行真如臺老師御到着
西堂老師 大本山總持寺副貫首・大雄山最乗寺山主(平成28年当時)
石附周行真如臺老師御到着
御本寺寶泉寺住職 松阪秀宣老師御到着

首座入寺式 しゅそにゅうじしき

 首座とは結制安居中の修行僧の第一座です。
 当山の首座を務めましたのは、長福寺徒弟祥悟上座です。
 入寺式は、修行道場に首座として就任する儀式で本堂を僧堂(坐禅堂)にみたてて行います。

土地堂念誦 どじどうねんじゅ

 仏道修行の守護神、大権修理菩薩に修行の無事を祈念いたしました。

本則配役行茶 ほんそくはいやくぎょうちゃ

 翌日行われる首座法戦式(しゅそほっせんしき)の問答の課題を提示解説する儀式です。
 当山では、達磨廓然の話を西堂老師より提唱されました。
 その後、お手伝い頂く各方丈様方に法要の配役をお願いされ、そして、最後に寺族、親族、世話人さんを含め全員で決まった作法でお茶を頂きました。

晋山式 しんさんしき

二日目は、安下処あんげしょである長福寺総代齋藤久次郎氏のお宅から行列が出発いたしました。
二日目は晋山式・晋山開堂・首座法戦式・開山歴住報恩諷経・檀信徒総回向が行われました。

齋藤久次郎氏宅御先祖供養

御用意くださいました朝食を皆さんで美味しく頂きました。

安下処出発

行列の出発前世話人さんと

行列は古式の通り、法螺貝ほらがいを先導に、五色の彩幡、赤い長柄の大傘等に飾られて進んで参りました。

山門法語 さんもんほうご

新命方丈(新しく命ぜられた住職)は、山門に入るにのぞんで自身の覚悟の程を法語として唱えました。

大擂上殿 だいらいじょうでん

本堂の太鼓がとどろく中、新命方丈は、出迎えの方々を先頭に本堂に進みます。

長福寺住職辞令宣読

緋衣伝達式

晋山開堂しんさんかいどう

 新命方丈は須弥壇に登り、まず祈願と報恩の口語を唱え香を焚きました。
 開堂の最初に大勢の方丈様方との大問答を展開いたしました。

問答をする首座和尚
問答をする弁事和尚

祝辞

大本山永平寺御専使様
大本山總持寺御専使様
神奈川県第二宗務所所長様

首座法戦式 しゅそほっせんしき

法戦式は首座(修行僧第一座)が、住職に代わって「法」すなわち禅の修行や悟についての問答を交わす儀式です。
昔、お釈迦様が霊鷲山において弟子の中の長老である迦葉尊者に御自分の席を半分譲って説法されたという故事によるものです。
現在では、一人前の宗門の僧侶となるには一度は必ず通らなければならない関門であり、当山首座も一生一度の緊張と決意で務めました。

首座を務めましたのは当山長福寺徒弟祥悟上座です。

 

弁事を務めましたのは同じく長福寺徒弟慶悟上座です。

開山歴住報恩諷経

長福寺は、今から441年前に自山純應大和尚によって開かれました。それ以来、永年に亘り長福寺に仏法を伝え守ってこられました歴代二十八人の住職様方に、報恩感謝の法要を営みました。
導師様は御本寺住職様です。

檀信徒総回向

新命方丈により歴代住職をささえて長福寺を守ってこられた檀信徒各家の御先祖様の御霊を御供養いたしました。

法要の後、御挨拶をする新命方丈

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